つるつるの手帖

なにかおもしろいことないかなー

後日談 : モバイルルーターを解約した話(最終的なiPhone使用料金が確定しました)

前回のエントリーを書いた時点では確定していなかった、最終的なiPhoneの使用料金が確定したので、追加記事を書きます。前回の続きになりますので、詳しい経緯を知りたい方は、こちらからお読み下さい。

モバイルルーターを契約してしまった……そこから、解約にこぎつけるまでの顛末 - 鶴の眼で見たモノとコト

契約後この記事を書き、さらにその後自分で行った手続きがひとつあります。「かいかえ割」です。
これはSMSで直接各端末に案内され、そのリンク先から自分で手続きをします。手続きしなければ、適用されませんので、注意が必要です。ほぼ同じ金額の2つの項目いずれかを選択して、割引を受けることになります。結果的に始まるまで数ヶ月のタイムラグがありますが、月々の請求額から1,000円程度が割引されます。

では、契約後3ヶ月間の使用料金の推移を見てみます。

9月請求料金 約15,000円

9月、約15,000円。この9月の料金はずいぶんと高いですが、これは更新料の3,000円とコンテンツ情報料の3,000円が加算されていたからです。
3,000円更新料はしょうがないとしても、コンテンツ情報料という部分がよく理解できません。これは前回のエントリーでも書きましたが、契約時に「要らなければ、すぐに解約してください。ただし一ヶ月分は自動的に請求されます」というグレーな使用料です。
私も後で知ったことなのですが、実はiPhoneの契約を増やしても、実際販売店に入ってくる金額は微々たるものであるために、この情報料というものを販売店の売上とすることで、利益を増やす工夫をしているようです(この記事を書いた後、auで同様の契約が問題になっていましたね)

私が契約した際も実はこの件を担当者に取り上げていました。その時点で店の内情は知りませんでしたが、明らかにユーザーに必要のない部分でしたし、モバイルルーターの不正な契約を取り消してもらっている話し合いの最中でしたので、これも取り消してもらうことは出来そうでした。
しかしこの話題を出した時の(窓口で対応中の)店長があまりに悲しそうな顔を見て、ちょっとかわいそうになったため、「まぁ、これだけはしょうがないな」と、しぶしぶですが了承しました。

ただ前回の記事には書きませんでしたが、私が契約したこの販売店ではこれ以外にも問題がありました。
契約が終わってiPhoneを持ち帰る際に、大きめの紙袋を渡されたので中を見ると、SDカードや充電器、BluetoothイヤホンやLightning変換ケーブル等のグッズが入っていました。
「これは何でしょうか。プレゼントですか?」と聞き返すと、「差し上げる訳ではない。ポイントを割引として使用できる部分があって云々、使用料金を割り引くかグッズにするかを選べるのだが、グッズの方がお得であり、ほとんどのお客様がこちらを選ばれるので云々……」という、これまた腑に落ちない説明が帰ってきました。
これも何か理由があると思ったので「要りません。例え少額になったとしても割引の方にして下さい。それにiPhoneを使う上で、SDカードなんか要りませんよね?イヤホンも私には必要ありません」と、伝えると、これもまた「では、割引にします。ただこの割引は月額600円程度ですし、しかも通話料にしか適用されないため、通話があまり多くないお客様にお得感はありません」という返事でした。
そこで「分かりました。それでも良いので割引にして下さい」と答え、グッズを返しました。

後日談ですが、11月の請求内訳に「端末代金ポイント割引」という項目で、600円程度の割引があります。先の話の割引は、どうもこれにあたるような気がします。記事をじっくりお読みいただければわかりますが、この販売店は契約時に私に多くの「あきらかな嘘」をついていますので、「通話料しか割引されない」という部分も疑わしく思います。これは単に間違えただけでしょうか?
現時点ではまだわかりませんが、翌月分の請求からも同様に「端末代金ポイント割引」があった場合は、ほぼこの項目の代わりにグッズを押し付けたと思って間違いないと思います。押し付けるということは、その方が販売店になんらかのメリットがあるということでしょう。

10月請求料金 9,000円台前半

10月、9,000円台前半。正直、この請求金額を見た時に「やっぱり5sの使用料金は、4Sの時よりもかなり高かったか!」 と思いました。
しかし、請求額内訳を見てみると、前の4Sの端末料金の分割請求が1ヶ月分残っていた分が加算されていました。つまり、この部分は今月で終わる訳です。
最終的な使用料金は、来月の請求を待つことになりました。

 

11月請求料金 6,000円台前半


11月分の請求額が確定しました。な、なんと、6,000円台前半です!

契約のために最初に窓口を訪れ、販売員から提示された、月々の(予測される)利用料金「11,000円」が「6,000円台」です。差額の5,000円を年換算すると、約6万円です。
これはやはり販売店が詐欺まがいの商売をして、ユーザーに不利な契約を結ばせている、と言ってもいいのではないでしょうか。

なぜこんなに安くなったのか?以下の割引が適用されていたからです。この説明がなかったから、最初の提示金額が高かったわけです。
割引は、1年なりの適用期間内だけなので、この料金がずっと続くわけではありませんが、やはりこの割引についての説明があるのとないのでは大違い。

  • かいかえ割 割引特典 -1,000円
  • 月月割 -2,130円
  • 端末代金ポイント割引 -622円

■ 割引額合計 -3,752円

契約時に販売員からは「お客様によって割引の内容が違うため、月々の料金はいくらになるとは一概に言えない。一般的な契約内容で提案させていただいている」という説明がありましたが、彼には本当にこの金額が見えていなかったのでしょうか?

私には、はなはだ疑問です。


契約時にはチンプンカンプンだった説明が、あれから3ヶ月を経て私の中で明確になりました。
今ならはっきりと言えます。契約に訪れた販売店であちら側から受けた説明は、そのほとんどが信用出来ないものです。
ユーザーの方を向いていないサービスですから、まったく聞くことはありません。事前に最低限の情報を調べ、一番シンプルな契約を結ぶべきです。モバイルルーターも、グッズも、コンテンツ情報も、すべて要りません。ひょっとしたら、他に私が勧められなかった項目もあるのかも知れません。自宅のWi-Fi機器や回線契約などの抱き合わせ営業は、要注意です。


実は最後にもう一点あります(まだあるか……!)
5sを契約した際、古いiPhone4Sが余ることになりました。買い取り制度があるのですが、なぜか販売員はこれを渋ります。その代わりに「ゼロ円で新しいSIMカードを発行しますので、予備として古いiPhoneをそのままお持ちいただいた方が良いのではないですか?」と言われました。
「3GSから4Sに機種変した後は、古いiPhone3GSiPodとして使用しています。4Sでも同じことをしたいのですが」と言うと、「4Sでは仕様が変わり、それはできないのです。SIMカードがささっていないと、端末のアクティベーションもできませんので、そもそも使用することができなくなってしまいます」と説明されました。
新しいSIMカードには新しい電話番号が貸与され、当然解約を防ぐための2年縛りがあります。解約時期を逃すと、また面倒なことになるため、少し躊躇しましたが「2年間置いておくだけなら、料金は一切かかりませんから」という部分に嘘はないと思いましたので、結局この「ゼロから定額」を契約して、端末を手元に残すことにしました。

ただ、これも後で調べてわかったことですが、この「2年間ゼロ円」および「SIMカードをささないとアクティベートできない」という部分に嘘はなくとも、古いiPhoneiPodとして使う方法が、他に無いわけではありませんでした。
アクティベート用の空のSIMカードというものが、数百円で販売されているのです。これを使えば、先の無駄な契約を結ばなくとも、iPhoneiPodとして使用できます。(私自身は新しいSIMカードを契約したため、現時点でその方法はとっていません。もし、ご自身で空のSIMカードをお使いになられたい方は、ネットに色々と情報がありますので、十分に調べられてから自己責任で行うことをお勧めします)


繰り返しになりますが、販売店の言う「お得です」「ゼロ円です」は、むやみに信用しないことです。
また「ほとんどのお客様がこちらの契約を選ばれています」という営業トークは「ほとんどのお客様が私のトークのカモにされていますので、あなたも仲間に加わりませんか?」と、読み替えることができます。

理解できなかったり、腑に落ちない部分があったら、一旦自宅に戻り、調べることです。ネットに同様の事例がないかを探した後、再び販売店を訪れても遅くはありません。それでも強引な販売員に押し切られそうだったら、お店を変えればいいのです。

たかだか月数千円の事でと思ったとしても、年額にしてみたら、それが大きな金額になります。基本的な契約には2年の縛りがありますから、一度契約してしまったら大幅な見直しはできないこともあります。

キャリアと販売店の関係

私が経験したことの顛末を、ユーザー側からの目線でさんざん書いてきましたが、最後に販売店を擁護する意見を述べるとすれば、このような契約を勧めざるを得ない事情を考慮してあげねばなりません。
ネット上の意見を眺めてみても、そもそもキャリアが設定した販売契約に問題があるのは明らかでしょう。

網の目をかいくぐるような複雑な仕組みを構築しているのが、販売店自身なのか、キャリアからの提案なのかは知りませんが、この部分を見なおさない限り、ネット上のこのような批判は収まらないでしょう。

日本の携帯電話のサービスは、今後どの方向に向いていくのでしょうか。